山本陶秀 作 「備前徳利」(商品No. 5737) |
130,000 円(税込)
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神業と呼ばれた他の追随を許さない素晴らしい技を持ち、名品を数多く作り上げた人間国宝 山本陶秀先生の備前徳利です。三角形の「マ」の中でも初期型の陶印となっており、山本陶秀先生中期頃の作品であると思われます。左右対称で歪みのない端正な造りとなっており、中期頃の作品であっても非常に円熟した轆轤捌きは流石の一言に尽きます。鉄分の少ない良質の粘土を使用しており、青みがかったグレーと明るいキャラメルブラウンの二色の土味が楽しめます。古備前と同様に藁を巻いた上で直接火に掛けて焼いており、胡麻と緋襷とが混じり合った独特の窯変が面白いです。陶秀先生の徳利は首が小さく胴が大きい造形が特徴ですが、本作はとりわけ胴が大きくなっておりダルマのような可愛らしい佇まいになっています。
共箱(四方桟)
口縁2.9cm×胴径9.1cm×9.1cm×高さ12.0cm 容量 約380cc
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公開日時:2020-01-10
山本陶秀先生(1906年~1994年 備前市伊部生まれ)は大正10年に陶芸の世界に入り、1933年に築窯して独立しました。その後京都の陶芸家、楠部弥一氏に師事して技を磨きました。戦後は北大路魯山人やイサム・ノグチらと交友を深めました。「ろくろの陶秀」と呼ばれるほどろくろ技術に優れ繊細な作品を制作し、茶入を主に茶陶の製作も意欲的に取り組み茶陶の名工としての地位を確立。特に茶入を好み、多く手掛けていました。1987年に国指定重要無形文化財保持者となりました。1992年、「六古窯の旅・人間国宝 山本陶秀展」を開催しました。