多久 守 作 「備前酒盃」(商品No. 6037) |
8,000 円(税込)
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自他共に認める土マニアであり、終わりなき研究の旅路を歩み続ける多久 守先生の前作の備前酒盃です。
2008年頃までの陶歴書が同封されており、その頃に制作されたものであると思われます。
同じ地層の中でもそれぞれ層の違う土を使用し、
鉄分の多い層は塗り土にして使用した所謂伊部手に類する酒盃です。
やはりまず一番に目を引くのが重厚なカセ胡麻であり、
黄色を下地として青味がかったカセ胡麻がバリバリと肌に貼り付くように発生し、
その色味と重厚感は一目で多久先生と分かる仕上がりとなっています。
塗り土が胡麻に敏感に反応し古備前伊部を思わせる景色を形作っており、
鉄釉や飴釉のような濃厚な茶褐色の土味が楽しめます。
見込みでも塗り土の作用によってねっとりとした茶褐色の土味が出ており、
更に中央部にはまるで水晶のような結晶が発生し非常に面白い酒映りとなっています。
高台は塗り土の量をかなり抑えることで、胎土の性質が強く表れるよう工夫されており、
土見せのような概念で高台を楽しむことが出来ます。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径7.2cm×6.8cm×高さ5.7cm
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公開日時:2020-10-21