人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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金重素山 作 「備前徳利」

(商品No. 6200)
金重素山 作 「備前徳利」
160,000 円(税込)

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■作品の特徴

天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前徳利です。

齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
共箱や焼成などから本作は六十歳頃に制作された作品であると推測されます。

肩衝徳利などと比較してやや首の長い独特の造形は実に姿勢がよく、
鶴首ではないながらも背筋を伸ばしたような造形には風格が宿っています。

その半生を兄である陶陽先生の助手として生きてきた素山先生らしい作品で、
前述の威厳のある佇まいながらもあまり作家性を強く主張してこないという、
独特の雰囲気をまとった作品でもあります。

窯の中で煙をしっかり吸わせたであろうやや焦げた黄胡麻と、
ところどころでキラキラと煌く土味が何とも味わい深い取り合わせとなっています。

ぽんと置いておくと黙して語らずいずれ来るその時を待ちつつ、
いざ手繰り寄せればゆっくりとしかし雄弁な語らいが始まる素晴らしい徳利です。

■作品の概容

共箱(四方桟)
口縁3.9cm×胴径9.1cm×胴径9.0cm×高さ13.5cm 容量約380cc

■作品画像

金重素山作 「備前徳利」
金重素山作 「備前徳利」
金重素山作 「備前徳利」
金重素山作 「備前徳利」
金重素山作 「備前徳利」
金重素山作 「備前徳利」

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公開日時:2021-04-10

■作者(金重素山)について

金重素山先生(1909年〜1995年)は備前焼人間国宝の金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。

その後、京都大本教への奉仕活動に従事し、備前焼以外の技法も研究されました。

1964年には岡山市円山に登り窯を築窯し独立されました。

1966年に電気窯による緋襷焼成を完成させました。

1982年には伊部に工房を移し、牛神下窯を築窯されました。

1983年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。

1995年に逝去されました。

主な受賞歴・・・三木記念賞、山陽新聞社文化賞、文化庁長官賞、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章


 

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