金重素山 作 「備前徳利」(商品No. 6200) |
160,000 円(税込)
売約済 |
※ 送料、代引き手数料、全国一律無料
( お支払・配送についてはこちら ) |
天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前徳利です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
共箱や焼成などから本作は六十歳頃に制作された作品であると推測されます。
肩衝徳利などと比較してやや首の長い独特の造形は実に姿勢がよく、
鶴首ではないながらも背筋を伸ばしたような造形には風格が宿っています。
その半生を兄である陶陽先生の助手として生きてきた素山先生らしい作品で、
前述の威厳のある佇まいながらもあまり作家性を強く主張してこないという、
独特の雰囲気をまとった作品でもあります。
窯の中で煙をしっかり吸わせたであろうやや焦げた黄胡麻と、
ところどころでキラキラと煌く土味が何とも味わい深い取り合わせとなっています。
ぽんと置いておくと黙して語らずいずれ来るその時を待ちつつ、
いざ手繰り寄せればゆっくりとしかし雄弁な語らいが始まる素晴らしい徳利です。
共箱(四方桟)
口縁3.9cm×胴径9.1cm×胴径9.0cm×高さ13.5cm 容量約380cc
※クリックで拡大表示します。
※お客様のお使いのスマートフォン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-04-10