藤原 啓 作 「備前酒杯」(商品No. 6216) |
100,000 円(税込)
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豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前酒杯(ぐい呑)です。
作風などから見て啓先生の中期頃の作品で、カセ胡麻と味わい深い土味が一体となった酒杯です。
啓先生は生前よく備前焼では特にカセ胡麻が好きだと語っておられたそうで、
渋いモスグリーンでキメ細やかなカセ胡麻が楽しめる本作は、
まさに啓先生の理想の備前を体現するような酒杯となっています。
正面、見込み、裏面にはそれぞれ抜けが出るよう仕掛けられており、
息子の藤原 雄先生へと受け継がれた抜けを駆使した景色作成の原点を見ることが出来ます。
正面と裏面の抜けではねっとりと柔らかな橙色の土味に加えて、
ほんのりと金彩が乗っており見応えのある土味にさらなる深みが加味されています。
見込みでも抜けを出していますが、外周部と違ってこちらでは金彩は出ておらず、
代わりに一段マットな風合いとなった橙色の抜けが発生し、
周囲のネットリとした紫蘇色と最高の相性となっています。
当時の主流としてはやや大振りに類する酒杯は酒豪の啓先生らしさがあり、
使えば使うほどに育っていく酒座の友に最適の一品となっています。
共箱(四方桟)
径6.9cm×6.5cm×高さ5.5cm
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公開日時:2021-04-27