人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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伊勢崎 満 作 「備前ぐい呑」

(商品No. 6356)
伊勢崎 満 作 「備前ぐい呑」
35,000 円(税込)

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■作品の特徴

備前焼を愛し備前に多大なる貢献をした名工、伊勢崎満先生の備前ぐい呑(酒呑)です。

平成10年までの陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品であると思われます。

窯の中でも一際良い場所に置かれて焼かれた酒呑で、
黒銀の灰被り窯変とほんのりと金彩が乗った抜けが何とも味わい深いです。

見込みにも一面の灰被り窯変が出ており、
薄っすらと光沢の乗った墨色の窯変は酒に濡れてより一層色合いが濃くなります。

登り窯焼成らしい濃厚なグレーの灰被り窯変が見事で、
背面の一部はまるで岩礁のようなザラついた質感となっていますが、
正面側ではなまこ肌になって滑らかになるなど使用感の面でも素晴らしい仕上がりです。

シンプルな作風を好む満先生にしては珍しく遊び心満点の作品で、
切り離しによる碁笥底高台と、箆を多用して削り出した胴部が印象的です。

■作品の概容

共箱(二方桟・紐なし)
径6.7cm×6.7cm×高さ5.1cm

■作品画像

伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」
伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」
伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」
伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」
伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」
伊勢崎 満作 「備前ぐい呑」

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公開日時:2021-09-17

■作者(伊勢崎 満)について

伊勢崎 満先生は1934年に無形文化財 伊勢崎陽山先生の長男として生まれ、
幼少より父に陶技を習い岡山大学特設美術科彫塑を専攻されました。

茶陶の本格派として桃山風の造形や土味、焼成を追及。

作品によって登窯と中世の穴窯を使い分け、電気窯やガス窯は使わず、
松割木による焼成にこだわられています。

1964年日本工芸会正会員となり1974年には金重陶陽賞を受賞されました。

1994年に山陽新聞文化功労賞、1998年第15回田部美術館大賞を受賞されました。

同年3月に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。

2011年8月、77歳で逝去されました。

受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞芸術文化功労賞、茶の湯の造形展大賞など多数/県展招待


 

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