山本雄一 作 「備前徳利」(商品No. 6864) |
55,000 円(税込)
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神業を持つ名工 山本陶秀先生を父に持つ、無形文化財山本雄一先生の前作の備前徳利です。
昭和56年末までの陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品であると思われます。
灰被り窯変の中でもさらに強い熱量を受けた物にのみ宿る、
海鼠肌と呼ばれる溶けた灰がガラス状に固まった窯変を纏った徳利です。
グレーのガラス状に固まった窯変の上を、さらに液状の自然釉が何本も走り、
窯変の雪崩のような圧倒的なボリューム感の景色となっています。
唯一残された正面部分の抜けも圧倒的な炎に侵食され、
まるでサーモグラフィーのような赤斑の金彩を残して完全に焼き切れています。
造形は激しすぎる窯変に対して山本備前の理念を忠実に守った静謐な佇まいで、
堂々とした肩の張り方と、それに対する小さめの首の作りが見事です。
目立った汚れはありませんがやや使用感があります。
共箱(四方桟)
口縁3.1cm×胴径8.8cm×径8.5cm×高さ13.1cm 容量 約390cc
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公開日時:2023-02-18