山本雄一 作 「備前酒呑」(商品No. 6054) |
55,000 円(税込)
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神業を持つ名工 山本陶秀先生を父に持つ、無形文化財山本雄一先生の前作の備前酒呑です。
平成18年頃の窯出しの折に山本雄一先生ご本人より購入された作品で、
現在展開されている新シリーズ「雄彩黒」へと連なるであろう強い焼き込みの酒呑です。
赤松の割木だけでなく雑木も使用する雄一先生らしい、
青色や緑色を含んだ大量の流れ胡麻と、砂金のような黄胡麻が見事です。
更にそれらの窯変の最上層には力強い線の焦げ胡麻まで出ており、
約三層色とりどりの景色が見るものを圧倒します。
土肌でも同様に強烈な炎によって雄彩黒の原点ともいうべき自然な黒が出ており、
じわりと滲み出すように出た黒が古備前伊部手のような趣となっています。
造形も同じく激しい焼きの影響を受け、山本備前らしく左右対称の真円に近い造形だったものが、
熱の影響でじわりと形を歪めており、山本備前のテーマである轆轤を越えて炎と向き合っているのが面白いです。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径6.7cm×6.6cm×高さ6.2cm
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公開日時:2020-11-07