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森 陶岳 作 「ゆのみ」
(商品No. 5635)
60,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
陶芸史に残る偉業である全長85mの大窯焼成を成し遂げた森 陶岳先生の前作のゆのみです。相生大窯の頃の作品と思われ、大窯による古備前焼成という遙かなる夢への第一歩として制作された作品です。陶土を紐状にして積み上げてから轆轤で伸ばしていく紐作り技法で制作されており、轆轤物とはまた一味違った独特の肌合いとなっている他、非常に薄く軽く使いやすくなっています。内側には細かい箆を入れた跡があり、隅々まで妥協することがない陶岳先生の作陶姿勢を物語っており、練り上げた作品というよりも刀剣のように鍛え上げられたという言葉のほうが似合う湯呑となっています。別種の器もしくは匣の中で蒸し焼きのようにして焼かれており、寒風の白土に非常に映える鮮やかな緋襷が咲き乱れています。(前作ですが未使用品です、高台部分に緋襷の融着を剥がした跡があります)
■作品の概容
共箱(二方桟)
径8.2cm×径7.9cm×高さ7.9cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-10-02
■作者(森 陶岳)について
森 陶岳先生は窯元六姓の家系につながる森 秀次氏の長男として生まれ、1959年岡山大学特設美術科を卒業されました。その後、1962年に生家に戻り陶芸の道に入りました。翌年の日本伝統工芸展で入選を果たし、1966年日本工芸会正会員になりました。古備前に魅せられ、1972年頃から大窯の研究に着手。1977年には兵庫県相生市に築いた全長46mの大窯を築窯し1980年に窯焚きをされました。そのデータを活かして1983年に岡山県瀬戸内市牛窓に全長53mの寒風大窯を築き、1986年に初窯出しに成功しました。以後4、5年ごとに窯焚きを行っています。1996年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。1997年には備前焼パリ展に出品。2002年には備前焼作家としては初めて日本陶磁協会賞を受賞されています。2008年には寒風新大窯(全長85m・幅6m・高さ3m)が完成し、2015年に窯出しをされました。
受賞歴・・・日本陶磁協会賞・同金賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞芸術文化功労章など多数/県展審査員
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