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金重有邦 作 「伊部酒呑」
(商品No. 6092)
55,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の小型登り窯による新作伊部酒呑です。
平成17年に築窯された小型の登り窯によって焼かれた酒呑で、
久しぶりの登り窯焼成らしい王道の灰被り窯変となっています。
やや小振りで上品な酒呑ですが灰被り窯変のボリューム感があり、
掌で眺めていると窯の中で酒呑に灰が押し寄せてくる様子が目に浮かぶようです。
灰被り窯変自体の色合いや質感も有邦先生らしい質の高さとなっており、
美しい鼠色の肌が非常に丁寧な手入れと相まって、
いつまでも酒で磨きたくなる極上の肌をなっています。
金重素山先生の系譜を感じさせる低めの位置に配された抜けも素敵で、
ほんのりと金彩掛かった隈取は見ても使っても楽しめるでしょう。
口縁部はやや薄手に腰から高台にかけてはやや肉厚という、
まさしく素山イズムな造形バランスは抜群の使い心地となっています。
高台はまず箆による削り込み自体が非常に深く力強く、
それでいて断面部分の粘土のキメ細かさが強調されており、
鋭さと美しさが同居した名刀のような凛とした雰囲気があります。■作品の概容
共箱(四方桟)
径7.0cm×6.6cm×高さ5.4cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2020-12-16
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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