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山本雄一 作 「備前茶入」
(商品No. 6757)
150,000 円(税込)
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■作品の特徴
神業を持つ名工 山本陶秀先生を父に持つ、無形文化財山本雄一先生の前作の備前茶入です。
平成17年10月の陶歴書が同封されており、その頃に制作されと思われる作品です。
轆轤の名人として名を馳せた陶秀先生が最も得意としたのが茶入であり、
陶秀先生より受け継いだ陶技を遺憾なく発揮した見事な茶入となっています。
造形の面でも尻張茶入のお手本のような美しい造形となっており、
キリリと引き締まった精悍な肩の造り、細かい轆轤目を均一に配した伸びやかな胴、
そしてそれらに連なるふくよかな尻膨れの一連の流れはいつまで見ていても飽きません。
作品の表面には非常に細かな轆轤目が薄っすらと残されており、
茶入という器の制作難度の高さが伝わってきます。
見事な造形に合わせて焼成も豪華な窯変となっており、
通常であればどうしても器よりも主張してしまうような大きな真ん丸の抜けであっても、
ふくよかな尻張の造形が太陽を受け止める大海原のようにしっかりとキャッチしています。
仕服の銘は「名物 藤種緞子」となっています。
前作ですが使用感や汚れなどはありません。■作品の概容
共箱(四方桟・仕服牙蓋付き)
径7.4cm×7.3cm×牙蓋含む高さ8.6cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-10-27
■作者(山本雄一)について
山本雄一先生は人間国宝山本陶秀先生のご長男で、1959年から父のもとで陶芸の道に入りました。1968年には備前焼で初めてガス窯を導入。科学好きの旺盛な探究心で、偶然に頼る部分の多い緋襷を意図的なデザインとして生み出す方法を研究。稲わらを煮詰めて抽出したエキスを絵の具のように使い、素地に花や模様を描いた人口の緋襷「緋紋」「緋彩」の技法を考案しました。花器、茶器、壺、大鉢など幅広く製作しています。1967年日本工芸会正会員に。1995年、制作者向けの入門書「備前焼の技法 伝統と創造」を出版。1996年には茶の湯の造形展で田部美術館大賞を受賞。同年、岡山県重要無形文化財保持者に認定されました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、紺綬褒賞、岡山日日新聞芸術文化功労章、茶の湯の造形展大賞など多数/県展審査員
所属団体・・・日本工芸会、備前焼陶心会、備芸会、玄画会、薫風会
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