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山本雄一 作 「備前酒呑」
(商品No. 6054)
55,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
神業を持つ名工 山本陶秀先生を父に持つ、無形文化財山本雄一先生の前作の備前酒呑です。
平成18年頃の窯出しの折に山本雄一先生ご本人より購入された作品で、
現在展開されている新シリーズ「雄彩黒」へと連なるであろう強い焼き込みの酒呑です。
赤松の割木だけでなく雑木も使用する雄一先生らしい、
青色や緑色を含んだ大量の流れ胡麻と、砂金のような黄胡麻が見事です。
更にそれらの窯変の最上層には力強い線の焦げ胡麻まで出ており、
約三層色とりどりの景色が見るものを圧倒します。
土肌でも同様に強烈な炎によって雄彩黒の原点ともいうべき自然な黒が出ており、
じわりと滲み出すように出た黒が古備前伊部手のような趣となっています。
造形も同じく激しい焼きの影響を受け、山本備前らしく左右対称の真円に近い造形だったものが、
熱の影響でじわりと形を歪めており、山本備前のテーマである轆轤を越えて炎と向き合っているのが面白いです。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.7cm×6.6cm×高さ6.2cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2020-11-07
■作者(山本雄一)について
山本雄一先生は人間国宝山本陶秀先生のご長男で、1959年から父のもとで陶芸の道に入りました。1968年には備前焼で初めてガス窯を導入。科学好きの旺盛な探究心で、偶然に頼る部分の多い緋襷を意図的なデザインとして生み出す方法を研究。稲わらを煮詰めて抽出したエキスを絵の具のように使い、素地に花や模様を描いた人口の緋襷「緋紋」「緋彩」の技法を考案しました。花器、茶器、壺、大鉢など幅広く製作しています。1967年日本工芸会正会員に。1995年、制作者向けの入門書「備前焼の技法 伝統と創造」を出版。1996年には茶の湯の造形展で田部美術館大賞を受賞。同年、岡山県重要無形文化財保持者に認定されました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、紺綬褒賞、岡山日日新聞芸術文化功労章、茶の湯の造形展大賞など多数/県展審査員
所属団体・・・日本工芸会、備前焼陶心会、備芸会、玄画会、薫風会
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