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山本雄一 作 「備前徳利」
(商品No. 6864)
55,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
神業を持つ名工 山本陶秀先生を父に持つ、無形文化財山本雄一先生の前作の備前徳利です。
昭和56年末までの陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品であると思われます。
灰被り窯変の中でもさらに強い熱量を受けた物にのみ宿る、
海鼠肌と呼ばれる溶けた灰がガラス状に固まった窯変を纏った徳利です。
グレーのガラス状に固まった窯変の上を、さらに液状の自然釉が何本も走り、
窯変の雪崩のような圧倒的なボリューム感の景色となっています。
唯一残された正面部分の抜けも圧倒的な炎に侵食され、
まるでサーモグラフィーのような赤斑の金彩を残して完全に焼き切れています。
造形は激しすぎる窯変に対して山本備前の理念を忠実に守った静謐な佇まいで、
堂々とした肩の張り方と、それに対する小さめの首の作りが見事です。
目立った汚れはありませんがやや使用感があります。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.1cm×胴径8.8cm×径8.5cm×高さ13.1cm 容量 約390cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-02-18
■作者(山本雄一)について
山本雄一先生は人間国宝山本陶秀先生のご長男で、1959年から父のもとで陶芸の道に入りました。1968年には備前焼で初めてガス窯を導入。科学好きの旺盛な探究心で、偶然に頼る部分の多い緋襷を意図的なデザインとして生み出す方法を研究。稲わらを煮詰めて抽出したエキスを絵の具のように使い、素地に花や模様を描いた人口の緋襷「緋紋」「緋彩」の技法を考案しました。花器、茶器、壺、大鉢など幅広く製作しています。1967年日本工芸会正会員に。1995年、制作者向けの入門書「備前焼の技法 伝統と創造」を出版。1996年には茶の湯の造形展で田部美術館大賞を受賞。同年、岡山県重要無形文化財保持者に認定されました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、紺綬褒賞、岡山日日新聞芸術文化功労章、茶の湯の造形展大賞など多数/県展審査員
所属団体・・・日本工芸会、備前焼陶心会、備芸会、玄画会、薫風会
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