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四代松田華山 作 「備前湯呑」
(商品No. 6854)
8,800 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
茶陶の本格派の一人として三代華山先生の技を継承された、
四代松田華山先生の備前湯呑です。
奇を衒うことのない直球勝負の紫蘇色オンリーの湯呑で、
孤高の名人四代華山先生らしい深みのある色が素敵です。
造形も湯呑らしい湯呑として非常にシンプルにまとまっており、
幅広の高台やさりげない口縁のうねりなどに名人芸を見ることが出来ます。
全体が紫蘇色オンリーですが実は見込みには緋襷が隠されており、
見込みの底の胡麻の下で藁がクロスし、側面でも薄っすらと臙脂色の緋襷が見られます。
残念ながら松田華山の名跡はこの四代華山先生で絶えてしまいましたが、
四代にわたって受け継がれてきた技は、作品に宿り人から人へと伝わっていくことがとても感慨深いです。
高台脇に土の表面が裂けた箇所がありますが、表面上のもので水漏れ等はございません。■作品の概容
共箱(二方桟)
径7.8cm×7.8cm×高さ9.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-02-08
■作者(四代松田華山)について
松田華山先生は名工と言われる三代目松田華山先生の二男として1936年に岡山県備前市で生まれました。
幼い頃から父の三代松田華山先生について陶技を習われました。
1955年に備前高校窯業を卒業と同時に四代松田華山を襲名されました。
その後は作陶の傍ら恩師浦上善次先生の跡を継いで、1961年から7年間同校窯業科の講師を勤めました。
作品は茶陶を中心に花器、酒器、食器なども制作、半地下式穴窯で古備前の持つ土味を求め、ワインカラーの器肌、黄金色の胡麻にこだわっています。
1962年に現代日本陶芸展朝日賞受賞され、1963年から日本工芸展に連続入選し、1966年には日本工芸会正会員になりました。
1982年に金重陶陽賞を受賞されました。1997年には備前焼パリ展に出品しています。
2002年、岡山県無形文化財保持者に認定されました。2003年に亡くなられました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞賞、現代日本陶芸展朝日賞など多数/県展審査員
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