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金重有邦 作 「備前ヒダスキ徳利」
(商品No. 7046)
60,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の備前ヒダスキ徳利です。
昭和62年の陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品と思われます。
伊部牛神下の特注の電気窯で焼かれた作品で、
幅広の胴と高台が素山先生と見紛うような堂々とした造りの徳利です。
金重陶陽先生、金重素山先生が手掛けてきた由緒正しい扁壺型の徳利ですが、
かなり幅広かつ大振りの造形など有邦先生独自の造形感覚で制作されています。
全体的に丸みが強く、また厚みもあることから重厚感がある作風ですが、
持ってみると徳利としては程よい軽さに仕上げられていることが分かり、
最新の作品と同様に見えない所まで非常に丁寧に作り込んであります。
僅かに黄色掛かったもぐさ色に焼き上がった土味に、
まるで土味に染み込んでいくような濃厚で瑞々しい緋襷が掛けられており、
有邦先生の作陶テーマの一つである陶芸を通して見る生と死について、
華やかさと枯淡さの両方からそれらを感じ取ることが出来ます。
前作ですが使用感や汚れなどはございません。■作品の概容
共箱(二方桟)
口縁4.1cm×胴径12.3cm×10.3cm×高さ11.6cm 容量約460cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-08-24
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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