<< 戻る | 買い物かごを見る |
原田拾六 作 「備前火襷徳利」
(商品No. 7163)
176,000 円(税込)
売約済
お支払・配送についてはこちら
■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の備前火襷徳利です。
平成16年までの陶歴書が同封されており、その頃に制作されたものと思われます。
拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも最後期の窯の作品で、
一般的な緋襷作品に代表される優美なイメージを覆す、
キンキンに焼き締まった非常に硬質な緋襷が特徴の徳利です。
穴窯の中で匣鉢の中など直接火の当たらない場所で焼かれており、
還元によって青黒く変化した肌に、金彩掛かった橙色の襷が焼き付いています。
胴部には僅かに侵入した熱風による細かい飛び胡麻の形跡があり、
古備前緋襷作品を彷彿とさせる素敵なアクセントになっています。
紐作りで作られた胴部は阿古陀形を思わせるような筋目が入っていますが、
まるで仁王が万力で捩じ切ったかのような豪快な変形が施され、
徹底した作り込みに裏打ちされたダイナミックな拾六イズムを楽しむことが出来ます。
使いやすさの面でもしっかりと配慮されており、
程よい手取りの軽さと柔らかな肌合いが相まって、
ついつい呑み過ぎてしまいそうになります。
前作ですが使用感や汚れなどはございません。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.6cm×胴径9.1cm×胴径9.0cm×高さ10.9cm 容量 約260㏄
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-12-17
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
関連商品