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松田華山 作 「備前酒呑」
(商品No. 7871)
11,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
茶陶の本格派の一人として三代華山先生の技を継承された、
四代松田華山先生の備前酒呑です。
平成14年までの陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品と思われます。
奇を衒うことのない直球勝負の作風が心地よい酒呑で、
孤高の名人四代華山先生らしい柔らかな緋襷掛けが素敵です。
造形もインプルイズベストを地で行く轆轤引きのみのデザインとなっていますが、
唯一高台脇のみ轆轤が絞られ、碁笥底風味の切り離し高台とマッチするようになっています。
全体が電気窯による柔らかな色合いの緋襷仕上げですが、
焼成前に作品の内側へ柔らかく叩いて丸めた藁を置き、
見込み全体にふんわりと緋襷が広がるようにしています。
残念ながら松田華山の名跡はこの四代華山先生で絶えてしまいましたが、
四代にわたって受け継がれてきた技は、作品に宿り人から人へと伝わっていくことがとても感慨深いです。
使用感や汚れなどはなく、ほぼ未使用に近い状態であると思われます。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.9cm×6.9cm×高さ5.4cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-12-21
■作者(松田華山)について
松田華山先生は名工と言われる三代目松田華山先生の二男として1936年に岡山県備前市で生まれました。
幼い頃から父の三代松田華山先生について陶技を習われました。
1955年に備前高校窯業を卒業と同時に四代松田華山を襲名されました。
その後は作陶の傍ら恩師浦上善次先生の跡を継いで、1961年から7年間同校窯業科の講師を勤めました。
作品は茶陶を中心に花器、酒器、食器なども制作、半地下式穴窯で古備前の持つ土味を求め、ワインカラーの器肌、黄金色の胡麻にこだわっています。
1962年に現代日本陶芸展朝日賞受賞され、1963年から日本工芸展に連続入選し、1966年には日本工芸会正会員になりました。
1982年に金重陶陽賞を受賞されました。1997年には備前焼パリ展に出品しています。
2002年、岡山県無形文化財保持者に認定されました。2003年に亡くなられました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞賞、現代日本陶芸展朝日賞など多数/県展審査員
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