
| << 戻る |
![]()
藤原 啓 作 「備前酒杯」
(商品No. 8058)
55,000 円(税込)
売約済
お支払・配送についてはこちら
■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前酒杯(ぐい呑)です。
作風などから見て啓先生の中期頃の作品で、珍しい金彩緋襷が出た酒杯です。
壺や大型の花器などの別種の作品か、もしくは匣鉢へ入れて焼いており、
振れ幅の大きな登り窯焼成故に緋襷が金彩掛かった色へと変貌しています。
金彩緋襷自体は技法的には「強還元焼成による青備前」とほぼ同義であり、
本作にも随所に青備前風の特徴的な窯変が出ております。
とくに緋襷部分周辺の土味がユニークな色合いになっており、
銅のような青備前系の肌合いに、土の中の長石などが白く抜けた景色は、
まるで花崗岩か何かの火山性の岩石のようで非常に面白いです。
やや厚手ながらも外へ向けて指で絞られた口縁部は酒豪の啓先生らしさがあり、
使えば使うほどに育っていく酒座の友に最適の一品となっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
径7.0cm×6.3cm×高さ5.2cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2026-07-09
■作者(藤原 啓)について
藤原啓先生(1899年~1983年 岡山県備前市穂浪生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者・正宗敦夫先生の勧めで備前焼の道に入りました。
三村梅景先生に轆轤成形などの手ほどきを受け、1941年からは備前焼初の人間国宝である金重陶陽先生に焼成法を学び、陶技を磨きました。
作品制作にあたっては、鎌倉・室町期の古備前に見られる素朴さや豪放さに憧れ、技術に頼り過ぎない、単純明快で大らかな作風を確立しました。
また、若い頃に文学や詩を志す中で培った芸術への教養も、作品に大きな影響を与えています。
1954年に岡山県重要無形文化財保持者に認定され、1958年には日本工芸会理事に就任しました。
1970年には国指定重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
1977年には岡山県備前市に藤原啓記念館が開館しました。
1983年に逝去されました。
主な受賞・顕彰歴:岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、従五位、勲三等瑞宝章など
関連商品