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森 陶岳 作 「久゛いのみ」
(商品No. 8074)
38,500 円(税込)
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■作品の特徴
陶芸史に残る偉業である、全長85メートルの大窯焼成を成し遂げた森 陶岳先生の前作の久゛いのみ(酒呑)です。
森 陶岳先生の中期頃の作品で、平成5年までの陶歴書が同封されています。
森 陶岳先生が相生大窯での焼成を経て、寒風へと移られてから制作された作品で、
清潔感のある寒風の白土に、美しい飛び胡麻が掛かっています。
また、寒風窯の特徴である緋色から茶褐色へのグラデーションもしっかりと現れており、
果実がほんのりと色づいていくように寒風白土が変化する様子は、いつまで眺めていても飽きません。
この頃から森 陶岳先生は石膏型を用いた成形へと移行しており、
本作も口縁が六角形となるよう、三つのパーツを組み合わせて成形されています。
轆轤成形とは異なり、轆轤目から制作者のリズムや呼吸を読み取ることは難しく、
それゆえに、どこか無機質な雰囲気があります。
しかし、その無機質さがかえって寒風白土との相性を高め、
プリミティブでありながら古さを感じさせない、洗練されたデザインとなっています。
前作ですが汚れや使用感などはございません。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.3cm×6.0cm×高さ5.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2026-07-27
■作者(森 陶岳)について
森 陶岳先生は1937年、備前焼の窯元六姓の流れをくむ森 秀次氏の長男として、岡山県備前市伊部に生まれました。
1959年に岡山大学特設美術科を卒業された後、中学校の美術教師として勤務されましたが、1962年に教職を辞して生家に戻り、本格的に陶芸の道へ進まれました。
翌1963年に日本伝統工芸展で初入選を果たし、1966年には日本工芸会正会員となられました。
1969年には東京で江崎一生先生、加守田章二先生との三人展を開催。同展に出品した筒形土器が東京国立近代美術館の買い上げとなり、同年、日本陶磁協会賞を受賞されました。
圧倒的な美を誇る古備前に魅せられ、1972年には古備前を生み出した中世の大窯を再現するため、兵庫県相生市で全長46メートルの相生大窯の築窯に着手されました。
1979年に相生大窯を完成させ、翌1980年に火入れを行い、およそ2カ月にわたる窯焚きを成し遂げられました。
その経験と成果をもとに、岡山県瀬戸内市牛窓町寒風へ移り、1983年に全長53メートルの寒風大窯を完成。1985年12月に火入れを行い、翌1986年に第1回の窯出しを行われました。
その後も寒風大窯で実験的な焼成を重ね、古備前の美と大窯焼成の神秘を追求されました。
1996年に山陽新聞賞(文化功労)を受賞し、同年、岡山県指定重要無形文化財「備前焼の製作技術」保持者に認定されました。
1997年には備前焼パリ展に出品し、2002年には日本陶磁協会賞金賞を受賞されました。
2008年には、かねてより準備を進めてきた寒風新大窯(全長85メートル・幅6メートル・高さ3メートル)が完成。その後も数々の改修を重ね、2015年、ついに未曾有の大窯焼成を成し遂げられました。
およそ3カ月にわたる窯焚きによって、古備前の美を現代によみがえらせるとともに、大窯でしか生み出すことのできない多彩な窯変を実現し、陶芸史に残る偉業を達成されました。
主な受賞・顕彰歴:日本陶磁協会賞、山陽新聞賞(文化功労)、岡山日日新聞芸術文化功労賞、日本陶磁協会賞金賞、文化庁長官表彰、紫綬褒章、福武文化賞、岡山県三木記念賞など/岡山県美術展覧会審査員
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