多久 守 作 「備前徳利」(商品No. 6340) |
10,000 円(税込)
売約済 |
※ 送料、代引き手数料、全国一律無料
( お支払・配送についてはこちら ) |
自他共に認める土マニアであり、終わりなき研究の旅路を歩み続ける多久 守先生の前作の備前徳利です。
2004年頃の陶歴書が同封されており、その頃に制作されたものであると思われます。
多久先生らしいこだわりが随所に見られる作品で、
作風や焼成など作品それ自体は寡黙ながらも、
備前焼の真の魅力とはなんぞやと切実に訴えかけてきます。
本作には独特の味わいを持つ粘土が採用されており、
底部周辺から見える土味はまるで練り込みのようにも見え、
それが煙に当たり塗り土のように茶褐色に変化するなど、
粘土マニアの作品らしい多彩な変化を見せてくれます。
焼成は霧状の胡麻が堆積していったような景色となっており、
肩から正面にかけてはまるで岩肌のような黒い焦げ胡麻を形成しています。
陶印は「T」となっていることから紐作りによって成形されており、
一見左右対称に見えるシンプルな肩衝徳利ながらも、
持って眺めると古備前のようにかなり細かい動きが多いことが分かります。
洗練された造形は手取り感も良く、備前の魅力をしっかりと凝縮しています。
前作ですが使用感や汚れなどは感じられません。
共箱(四方桟)
口縁3.9cm×胴径9.0cm×8.9cm×高さ12.3cm 容量 約350cc
※クリックで拡大表示します。
※お客様のお使いのスマートフォン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-08-31