金重素山 作 「備前緋襷ぐい呑」(商品No. 6677) |
160,000 円(税込)
売約済 |
※ 送料、代引き手数料、全国一律無料
( お支払・配送についてはこちら ) |
天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前緋襷ぐい呑です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は六十歳の頃に制作された円山窯初期の作品であると推測され、
素山先生の代名詞の一つである電気窯における緋襷焼成の酒盃となっています。
電気焼成と同時に薪焼成も可能な特注の電気窯によってじっくりと焼き締められており、
濃厚な色合いとしっとりとした土肌が特注電気窯の最大の特徴となっています。
素山緋襷の真骨頂でもある柔らかなもぐさ色の土味も素晴らしく、
その美しさや味わい深さはまさしく香り立つような風雅があり、
電気窯焼成による緋襷の完成を見た金重素山先生の笑みを想像してしまいます。
初期から時代を経る毎に徐々に厚みを増していく素山作品ですが、
本作は六十歳頃とあって程よい肉厚さが唇を愉しませてくれます。
茶陶の名工らしく勢いの良い箆削りによって高台を仕上げており、
ゆったりと構えた胴部に対して、非常にシャープな作りの高台とすることで、
一つの酒呑の中に異なるリズムを心地良く同居させています。
共箱(四方桟)
径7.1cm×7.0cm×高さ4.7cm
※クリックで拡大表示します。
※お客様のお使いのスマートフォン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-08-05