金重有邦 作 「備前ヒダスキ徳利」(商品No. 7046) |
60,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の備前ヒダスキ徳利です。
昭和62年の陶歴書が同封されており、その頃に制作された作品と思われます。
伊部牛神下の特注の電気窯で焼かれた作品で、
幅広の胴と高台が素山先生と見紛うような堂々とした造りの徳利です。
金重陶陽先生、金重素山先生が手掛けてきた由緒正しい扁壺型の徳利ですが、
かなり幅広かつ大振りの造形など有邦先生独自の造形感覚で制作されています。
全体的に丸みが強く、また厚みもあることから重厚感がある作風ですが、
持ってみると徳利としては程よい軽さに仕上げられていることが分かり、
最新の作品と同様に見えない所まで非常に丁寧に作り込んであります。
僅かに黄色掛かったもぐさ色に焼き上がった土味に、
まるで土味に染み込んでいくような濃厚で瑞々しい緋襷が掛けられており、
有邦先生の作陶テーマの一つである陶芸を通して見る生と死について、
華やかさと枯淡さの両方からそれらを感じ取ることが出来ます。
前作ですが使用感や汚れなどはございません。
共箱(二方桟)
口縁4.1cm×胴径12.3cm×10.3cm×高さ11.6cm 容量約460cc
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公開日時:2023-08-24