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金重素山 作 「備前鉢」
(商品No. 5967)
88,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前鉢です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は六十歳頃に制作された作品で、円山の登り窯にて焼成されたものです。
灰被り窯変だけでなくカセ胡麻や桟切りなど多彩な窯変を身にまとっており、
登り窯作品らしい変化に富んだ作品であると言えます。
多彩な窯変に合わせて土味も部位ごとに絶妙に変化しており、
内側には鮮やかな黄色~橙色の土味が、外周部の抜けは薄い緋色や橙色が出ており、
鉢ではありますが手にとってずっと眺めたくなる見事な仕上がりとなっています。
底部には素山先生の陶印の「△」と呼応するかのように、
仕上げ箆で大きな三角を描いて形を整えており、
普段見えない部分にまで最新の注意を払って作陶していたという素山先生らしい仕事ぶりとなっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
径16.7cm×15.6cm×高さ8.1cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2020-08-12
■作者(金重素山)について
金重素山先生(1909年〜1995年)は備前焼人間国宝の金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。
その後、京都大本教への奉仕活動に従事し、備前焼以外の技法も研究されました。
1964年には岡山市円山に登り窯を築窯し独立されました。
1966年に電気窯による緋襷焼成を完成させました。
1982年には伊部に工房を移し、牛神下窯を築窯されました。
1983年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
1995年に逝去されました。
主な受賞歴・・・三木記念賞、山陽新聞社文化賞、文化庁長官賞、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章
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