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森本良信 作 「備前酒注」
(商品No. 7608)
17,600 円(税込)
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■作品の特徴
優れた美的感覚を持ち、土と焼きと造りに於いて常に進化し続ける森本良信先生の前作の備前片口です。
約10年程度前に制作された作品です。
巧みな造形力と焼成技術をもって古備前の再現に取り組む森本先生ですが、
本作は10年ほど前に作られた、華やかな景色を持つ片口となっています。
森本先生自身が「被り物」と表現していた備前手の作品で、
胡麻や緋襷などが幾重にも重なり合い、重厚な窯変の着物を形成しています。
しかし、本作の肝はそこではなく、あくまでもその被り物を焼成する過程で生まれる絶妙な「抜け」であり、
堅く焼きしまった土肌の中に生まれる抜けによる極上のコントラストが見事です。
現代備前で好まれる甘焼きの抜けではなく、古備前の中に確かに存在していた焼き締まった抜けを追求し、
外周部は濃厚なチョコレートのような土肌に、内側はより初で柔らかな土味として見事に焼き分けています。
茶碗などの茶陶制作で培った美的感覚と造形技術に加えて、茶の湯や古陶磁研究で得た深い知識により、
古唐津などに見られる片口を現代用にうまくリファインしています。
酒器として使えば片口酒注、食器として使えば程よい大きさの小鉢として、
使用用途を選ばないマルチな作品に仕上げています。
新品で購入後にそのまま大切に保管されていた未使用品です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径14.3cm×11.7cm×高さ6.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-03-26
■作者(森本良信)について
森本良信先生は1976年に岡山県に生まれました。
1996年備前陶芸センターを修了し、フリーを経て独立しました。
2004年東京にて初個展を開催し、以後毎年東京を中心として全国にて個展開催されています。
2005年、2006年、2007年に田部美術館「茶の湯の造形展」に入選されました。
東京日本橋三越にて、2008年「現代作家酒器展」と、2009年「現代作家茶碗展」に出展されました。
2010年には岡山天満屋で個展を開催しています。
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