人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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金重素山 作 「伊部初窯愚意呑」

(商品No. 6689)
金重素山 作 「伊部初窯愚意呑」
160,000 円(税込)

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■作品の特徴

天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の伊部初窯愚意呑(酒呑、ぐい呑)です。

齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は晩年に伊部に帰郷した後に住んだ牛神下の初窯出しにて制作された作品です。

牛神下初窯出しの縁起物として制作されたぐい呑みらしく、
正面に大きな初窯出しの左馬が堂々と彫り込まれており、
達筆であった素山先生らしく躍動感のある字が大変見事です。

特別制作のぐい呑らしく造形も普段よりも変化しており、
まるで湯呑を小さくしたかのような円筒形の造形となっており、
躍動感のある左馬の字をその身で見事収める役割を果たしています。

高台もかなり幅広の碁笥底を採用しており、
そのシャープさたるや粘土を一瞬で切り取ってしまったのではないかと錯覚させます。

備前土に精通していた素山先生らしく、極上の観音土を使用されており、
キラキラと輝く柔らかな茶色の土味は至高と言っても過言ではないでしょう。

■作品の概容

共箱(二方桟)
径6.0cm×5.9cm×高さ7.3cm

■作品画像

金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」
金重素山作 「伊部初窯愚意呑」

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公開日時:2022-08-17

■作者(金重素山)について

金重素山先生(1909年~1995年)は備前焼人間国宝の金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。

その後、京都大本教への奉仕活動に従事し、備前焼以外の技法も研究されました。

1964年には岡山市円山に登り窯を築窯し独立されました。

1966年に電気窯による緋襷焼成を完成させました。

1982年には伊部に工房を移し、牛神下窯を築窯されました。

1983年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。

1995年に逝去されました。

主な受賞歴・・・三木記念賞、山陽新聞社文化賞、文化庁長官賞、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章


 

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