金重素山 作 「伊部初窯愚意呑」(商品No. 6689) |
160,000 円(税込)
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天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の伊部初窯愚意呑(酒呑、ぐい呑)です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は晩年に伊部に帰郷した後に住んだ牛神下の初窯出しにて制作された作品です。
牛神下初窯出しの縁起物として制作されたぐい呑みらしく、
正面に大きな初窯出しの左馬が堂々と彫り込まれており、
達筆であった素山先生らしく躍動感のある字が大変見事です。
特別制作のぐい呑らしく造形も普段よりも変化しており、
まるで湯呑を小さくしたかのような円筒形の造形となっており、
躍動感のある左馬の字をその身で見事収める役割を果たしています。
高台もかなり幅広の碁笥底を採用しており、
そのシャープさたるや粘土を一瞬で切り取ってしまったのではないかと錯覚させます。
備前土に精通していた素山先生らしく、極上の観音土を使用されており、
キラキラと輝く柔らかな茶色の土味は至高と言っても過言ではないでしょう。
共箱(二方桟)
径6.0cm×5.9cm×高さ7.3cm
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公開日時:2022-08-17