人間国宝無形文化財等、備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。

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金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」

金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」

(商品No. 5876)
350,000 円(税込)

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■作品の特徴

初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前鮟鱇茶入です。

陶印から見て金重陶陽先生最晩年期の作品で、
昭和30年代後半から40年代にかけて制作されたものと思われます。

唐物大海茶入の銘品を彷彿とさせる広口の茶入で、
その力強い造形故に目を離させない抜群の存在感があります。

焼き上がりは金重家の胡麻景色となっており、
窯の火前でじっくりと焼かれた極上の黄胡麻焦げ胡麻と、
固く焼き締まりながらも複雑で奥行きのある色合いを失わない絶妙な土味が楽しめます。

口から胴へ掛けては硬質な紫蘇色の土味になっていますが、
底部に行くにつれてキャラメルのような色合いへとグラデーションし、
さらには内外でまた違った色合いとなるなど、掌の上でいつまでも眺めていられます。

枯れつつも激しい炎の面影を残した本作には、
抹茶の爽やかな緑がたまらない彩りとなるでしょう。

陶陽先生らしい造形、焼き、土味が見事に調和した素晴らしい逸品です。

■作品の概容

晃介識箱(四方桟)
径9.3cm×9.3cm×蓋含む高さ7.6cm

■作品画像

金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #1 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #2 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #3 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #4 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #5 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #6 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #7 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #8 金重陶陽 作 「備前鮟鱇茶入」 #9

※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。

公開日時:2020-05-15

■作者(金重陶陽)について

金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は、
備前焼窯元六姓の一つ金重家の分家にあたる、
金重楳陽先生の長男として伊部に生まれました。

若い頃から父楳陽先生に師事し、細工物や宝瓶で名を馳せました。

昭和初期には古備前を始めとする古陶磁の研究を重ね、
桃山期の備前焼の土味を出すことに成功されました。

その後は制作の中心を細工物から茶陶へと移されました。

川喜田半泥子先生、荒川豊蔵先生、三輪休和先生達とも交友を深め、
「からひね会」を結成されました。

備前を来訪した北大路魯山人先生やイサム・ノグチ先生と交流し、
従来の備前にはなかった新しい芸域にも挑戦されています。

江戸から明治を経て衰退していた備前焼に新風を吹き込み、
その功績から備前焼中興の祖とも呼ばれています。

1956年には備前焼初の国指定重要無形文化財保持者に認定され、
1964と1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。

1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際には御前制作を行いました。

主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章


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