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多久 守 作 「備前酒盃」
(商品No. 6037)
8,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
自他共に認める土マニアであり、終わりなき研究の旅路を歩み続ける多久 守先生の前作の備前酒盃です。
2008年頃までの陶歴書が同封されており、その頃に制作されたものであると思われます。
同じ地層の中でもそれぞれ層の違う土を使用し、
鉄分の多い層は塗り土にして使用した所謂伊部手に類する酒盃です。
やはりまず一番に目を引くのが重厚なカセ胡麻であり、
黄色を下地として青味がかったカセ胡麻がバリバリと肌に貼り付くように発生し、
その色味と重厚感は一目で多久先生と分かる仕上がりとなっています。
塗り土が胡麻に敏感に反応し古備前伊部を思わせる景色を形作っており、
鉄釉や飴釉のような濃厚な茶褐色の土味が楽しめます。
見込みでも塗り土の作用によってねっとりとした茶褐色の土味が出ており、
更に中央部にはまるで水晶のような結晶が発生し非常に面白い酒映りとなっています。
高台は塗り土の量をかなり抑えることで、胎土の性質が強く表れるよう工夫されており、
土見せのような概念で高台を楽しむことが出来ます。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径7.2cm×6.8cm×高さ5.7cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2020-10-21
■作者(多久 守)について
多久 守先生は1952年に岡山県で生まれました。
備前陶芸センターで基本から陶技を勉強され、1980年からは木村隆明先生に弟子入りして陶技を磨きました。
1983年に当時の和気郡佐伯町に登り窯を築き、11月に初窯を出して作家として独立されました。
1998年には工房を建部町に移転し、半地下式穴窯を築かれました。
土の研究を得意としており、緋襷を基本に酒器や花器や茶器など幅広く制作されています。
日本伝統工芸展、中国国際陶芸展、朝日陶芸展、一水会陶芸展などに多数入選されています。
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