<< 戻る | 買い物かごを見る |
藤原 建 作 「備前ぐい呑 二客」
(商品No. 6269)
40,000 円(税込)
売約済
お支払・配送についてはこちら
■作品の特徴
豪放さと緻密さを併せ持つ色褪せない名工 藤原 建先生の備前ぐい呑二客(酒呑)です。
登り窯時代の作品で、建先生の代名詞である濃厚な緋襷が素敵な酒呑です。
登り窯の中でサヤか別種の作品の中に入れて焼かれた作品で、
二点とも登り窯緋襷らしい渋さと色気を持ち合わせながらも、
全く違う緋襷の表現となっているのが興味深いです。
写真向かって左側の酒呑は肌に焼き付くような緋襷の乾いた風合いが素敵で、
小豆色もしくは赤紫色の土肌が絶妙にグラデーションし、
ごく僅かにかかった明るい辛子色の黄胡麻が最高のスパイスとなっています。
対して写真向かって右側の酒呑では、どこか藤原 啓先生の初期作の趣きがあり、
外周部はザラリとした粉のような胡麻とやや還元色の強い土味が、
内側ではまるで濡れたような芳醇な光沢をまとった緋襷が素晴らしい味わいを放っています。
両ぐい呑共に高めの高台を抉り込むようにして削ることで、
すっと背伸びしたような高台作りとなっているのに対して、
胴はゆったりと横に広がるような作りでとても上品な仕上げとなっています。
同じような作品同士を入れることも可能ではあったのでしょうが、
風流を知る建先生らしい心遣いで、二種の緋襷がたっぷり楽しめる贅沢なセットになっています。■作品の概容
共箱(二方桟)
写真左:径7.4cm×7.3cm×高さ4.9cm
写真右:径6.8cm×6.8cm×高さ5.2cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-06-19
■作者(藤原 建)について
藤原 建先生(1924〜1977年)は、1946年に叔父の藤原 啓先生のもとで陶芸を始められ、
金重陶陽先生、金重素山先生にも師事されました。
また鎌倉の北大路魯山人先生のもとで、食器制作を学ばれました。
1956年に備前市穂波で築窯し独立されました。
以後は様々な展覧会に連続入選をされています。
1970年には近代的耐火レンガを使用して大窯を設計築窯されました。
1973年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
また、勲五等瑞宝章や金重陶陽賞などを受章されました。
次代を背負う備前の指導者として期待されていましたが、1977年に53才の若さで逝去されました。
関連商品