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多久 守 作 「備前徳利」
(商品No. 6340)
10,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
自他共に認める土マニアであり、終わりなき研究の旅路を歩み続ける多久 守先生の前作の備前徳利です。
2004年頃の陶歴書が同封されており、その頃に制作されたものであると思われます。
多久先生らしいこだわりが随所に見られる作品で、
作風や焼成など作品それ自体は寡黙ながらも、
備前焼の真の魅力とはなんぞやと切実に訴えかけてきます。
本作には独特の味わいを持つ粘土が採用されており、
底部周辺から見える土味はまるで練り込みのようにも見え、
それが煙に当たり塗り土のように茶褐色に変化するなど、
粘土マニアの作品らしい多彩な変化を見せてくれます。
焼成は霧状の胡麻が堆積していったような景色となっており、
肩から正面にかけてはまるで岩肌のような黒い焦げ胡麻を形成しています。
陶印は「T」となっていることから紐作りによって成形されており、
一見左右対称に見えるシンプルな肩衝徳利ながらも、
持って眺めると古備前のようにかなり細かい動きが多いことが分かります。
洗練された造形は手取り感も良く、備前の魅力をしっかりと凝縮しています。
前作ですが使用感や汚れなどは感じられません。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.9cm×胴径9.0cm×8.9cm×高さ12.3cm 容量 約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-08-31
■作者(多久 守)について
多久 守先生は1952年に岡山県で生まれました。
備前陶芸センターで基本から陶技を勉強され、1980年からは木村隆明先生に弟子入りして陶技を磨きました。
1983年に当時の和気郡佐伯町に登り窯を築き、11月に初窯を出して作家として独立されました。
1998年には工房を建部町に移転し、半地下式穴窯を築かれました。
土の研究を得意としており、緋襷を基本に酒器や花器や茶器など幅広く制作されています。
日本伝統工芸展、中国国際陶芸展、朝日陶芸展、一水会陶芸展などに多数入選されています。
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