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藤原 建 作 「備前茶碗」
(商品No. 6661)
90,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放さと緻密さを併せ持つ色褪せない名工 藤原 建先生の備前茶碗です。
登り窯の中で別種の作品に被せるように緋襷を敷いて焼かれた作品で、
美しい胡麻と緋襷が両立され一目で建先生と分かる仕上がりとなっています。
師である金重陶陽先生より受け継いだ登り窯焼成の技によって、
金重一門のような蕩けるようなチョコレート色の土味を見事に再現しています。
また別種の作品の影響で直接炎に触れていなかった部分では、
薄っすらと青みを含んだ灰色の土味に変化しており、
チョコレート色の土味との対比がこれまた何とも味わい深いです。
建先生の茶碗作りの特徴である、すっと背伸びしたような高台となっているのに対して、
腰回りがかなりゆったりと広がりつつ、僅かに低く構えるような姿勢になっており、
この緩急の対比が重厚な存在感持ちながらも、素朴で親しみやすい茶碗にしています。
そして口縁部に関しても名人らしい絶妙な加減の反りをもたせており、
静謐な作風の中に隠された、多種多様な名人芸の数々に驚かされます。
口縁部には玉垂れが出来るほど強い炎にさらされた為、
見込みや高台の緋襷、胴部の流れ胡麻が激しいくっつきや剥がれとなっていますが、
使用上特に問題はないと建先生が判断されています。■作品の概容
共箱(二方桟)
径15.1cm×14.3cm×高さ8.5cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-07-18
■作者(藤原 建)について
藤原 建先生(1924〜1977年)は、1946年に叔父の藤原 啓先生のもとで陶芸を始められ、
金重陶陽先生、金重素山先生にも師事されました。
また鎌倉の北大路魯山人先生のもとで、食器制作を学ばれました。
1956年に備前市穂波で築窯し独立されました。
以後は様々な展覧会に連続入選をされています。
1970年には近代的耐火レンガを使用して大窯を設計築窯されました。
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