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金重陶陽 作 「備前湯呑」
(商品No. 7309)
143,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前湯呑です。
陶印がかなり短めの「ト」になっていることから、
昭和30年後半に制作された最晩年期の作品であると思われます。
備前最上級と言われる良質の土を丁寧に選り分けて使用しており、
土の中でも小石や砂の含有の多い部分を使用してザックリとした土味としています。
柔らかで明るい茶褐色の土味をベースに、全体にほんのりと赤みが差しており、
観音土と呼ばれていた備前最高峰の粘土の妙味を余す所なく堪能出来ます。
高台部分には融着防止のために十字になるように藁を敷いており、
やや白く抜けた爽やかな土に、燃え上がるように濃厚な緋襷が掛かり見事です。
陶陽先生はかなり大型の湯呑か、或いは汲出し型の作品を多く手掛けていますが、
本作は湯呑と汲出しの中間に位置するような造形となっており、
湯呑みだけでなく特大の酒呑や、はたまたロックグラスのように使っても面白いでしょう。■作品の概容
鑑定箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
径7.8cm×7.8cm×高さ7.9cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2024-05-19
■作者(金重陶陽)について
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は、
備前焼窯元六姓の一つ金重家の分家にあたる、
金重楳陽先生の長男として伊部に生まれました。
若い頃から父楳陽先生に師事し、細工物や宝瓶で名を馳せました。
昭和初期には古備前を始めとする古陶磁の研究を重ね、
桃山期の備前焼の土味を出すことに成功されました。
その後は制作の中心を細工物から茶陶へと移されました。
川喜田半泥子先生、荒川豊蔵先生、三輪休和先生達とも交友を深め、
「からひね会」を結成されました。
備前を来訪した北大路魯山人先生やイサム・ノグチ先生と交流し、
従来の備前にはなかった新しい芸域にも挑戦されています。
江戸から明治を経て衰退していた備前焼に新風を吹き込み、
その功績から備前焼中興の祖とも呼ばれています。
1956年には備前焼初の国指定重要無形文化財保持者に認定され、
1964と1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。
1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際には御前制作を行いました。
主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章
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