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藤原 建 作 「備前ぐいのみ」
(商品No. 7583)
36,300 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放さと緻密さを併せ持つ色褪せない名工 藤原 建先生の備前ぐい呑です。
登り窯時代の作品で、建先生の代名詞である濃厚な緋襷が素敵な酒呑です。
登り窯の中で匣鉢か別種の作品の中に入れ、直接炎に触れないように焼かれた作品で、
登り窯緋襷らしい濡れたような光沢感を持つ緋襷が大変味わい深いです。
濃厚な緋襷の色合いも素敵ですが、香り立つような風情ある土味も素晴らしく、
特にマットな肌合いが絶妙で、濡れたような緋襷とた面白い対比となっています。
建先生の十八番である、大きめの高台を抉り込むようにして削る技法により、
力強く屹立する大樹の根本を彷彿とさせる高台造りとなっているのに対し、
胴はゆったりと横に広がるような作りで絶妙な緩急を生み出しています。
胴はややくびれがあり、口縁部はうねるように仕上げられており、
見込みには茶溜まりらしきくぼみもあるなど、小さな茶碗と言っても過言でない作り込みとなっています。■作品の概容
喜久代識箱(四方桟)
径7.5cm×7.4cm×高さ4.8cm
■作品画像
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公開日時:2025-03-02
■作者(藤原 建)について
藤原 建先生(1924〜1977年)は、1946年に叔父の藤原 啓先生のもとで陶芸を始められ、
金重陶陽先生、金重素山先生にも師事されました。
また鎌倉の北大路魯山人先生のもとで、食器制作を学ばれました。
1956年に備前市穂波で築窯し独立されました。
以後は様々な展覧会に連続入選をされています。
1970年には近代的耐火レンガを使用して大窯を設計築窯されました。
1973年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
また、勲五等瑞宝章や金重陶陽賞などを受章されました。
次代を背負う備前の指導者として期待されていましたが、1977年に53才の若さで逝去されました。
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