金重素山 作 「備前湯呑」(商品No. 6714) |
66,000 円(税込)
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天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前湯呑です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
共箱や焼成などから本作は六十歳頃に制作された作品であると推測されます。
食器用に調整されたやや粗目の粘土を使用しており、
小さな白い石粒が土肌の表面に多く見られ大変味わい深いアクセントになっています。
窯の焚き口に近い場所にて焼成されており、
正面と見込みにはたっぷりと煙を吸い込んで生まれた黄胡麻が発生し、
その他の部分でもチョコレート色の濃厚な土味が楽しめます。
湯呑ながらも金重素山先生らしい緩急自在の造形は健在で、
ふくよかな腰の丸みと絞り込むように削られた高台は見事と言う他ありません。
共箱(四方桟)
径7.7cm×7.6cm×高さ8.7cm
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公開日時:2022-09-12