人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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金重陶陽 作 「備前酒呑」

(商品No. 6285)
金重陶陽 作 「備前酒呑」
500,000 円(税込)

売約済

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■作品の特徴

初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前酒呑です。

陶の字を一部土丶にした陶印となっており、
細工物から轆轤物へと作品制作を徐々に移行していた時代の作品です。

細工物から轆轤物へと転向した頃の作品であり、
晩年期に比べて薄造りの造形やシンプルな高台削りからは、
細工物のエッセンスを感じ取ることが出来ます。

土に関しては轆轤物に適した田土を使用されており、
ほんのりと緋色が出た味わい深い抜けや、
茶色紫蘇色橙色など酒器には嬉しい多彩な土味を持っています。

さらに樹木の表皮のような独特のカセ胡麻もあり、
手入れによってやや掠れたような肌合いとなるなど、
抜群の枯れ味で眼も唇ももてなしてくれます。

胴部にはこの時期特有の檜垣文が彫り込まれており、
新たな備前焼の表現を求めて苦悩する金重陶陽先生の姿が思わず目に浮かびます。

金重晃介先生の鑑定付き写真が付属致します。

■作品の概容

共箱(四方桟・二重箱・鑑定済)
径6.8cm×6.5cm×高さ5.2cm

■作品画像

金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」
金重陶陽作 「備前酒呑」

※クリックで拡大表示します。
※お客様のお使いのスマートフォン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。

公開日時:2021-07-05

■作者(金重陶陽)について

金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は、
備前焼窯元六姓の一つ金重家の分家にあたる、
金重楳陽先生の長男として伊部に生まれました。

若い頃から父楳陽先生に師事し、細工物や宝瓶で名を馳せました。

昭和初期には古備前を始めとする古陶磁の研究を重ね、
桃山期の備前焼の土味を出すことに成功されました。

その後は制作の中心を細工物から茶陶へと移されました。

川喜田半泥子先生、荒川豊蔵先生、三輪休和先生達とも交友を深め、
「からひね会」を結成されました。

備前を来訪した北大路魯山人先生やイサム・ノグチ先生と交流し、
従来の備前にはなかった新しい芸域にも挑戦されています。

江戸から明治を経て衰退していた備前焼に新風を吹き込み、
その功績から備前焼中興の祖とも呼ばれています。

1956年には備前焼初の国指定重要無形文化財保持者に認定され、
1964と1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。

1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際には御前制作を行いました。

主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章


 

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