人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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金重素山 作 「備前緋襷盃」

(商品No. 6936)
金重素山 作 「備前緋襷盃」
160,000 円(税込)

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■作品の特徴

天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前緋襷盃です。

齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は六十歳から七十歳にかけて制作された作品であると推測され、
素山先生の代名詞の一つである電気窯における緋襷焼成の酒盃となっています。

電気焼成と同時に薪焼成も可能な特注の電気窯によってじっくりと焼き締められており、
濃厚な色合いとしっとりとした土肌が特注電気窯の最大の特徴となっています。

素山緋襷の真骨頂でもある柔らかなもぐさ色の土味も素晴らしく、
その美しさや味わい深さはまさしく香り立つような風雅があり、
電気窯焼成による緋襷の完成を見た金重素山先生の笑みを想像してしまいます。

初期から時代を経る毎に徐々に厚みを増していく素山作品ですが、
本作は六十歳頃とあって程よい肉厚さが唇を愉しませてくれます。

見込みには渦潮のような強い轆轤目が刻み込まれており、
茶溜まりの如くこれが酒を回転させて喉元へと流し込んでくれます。

■作品の概容

共箱(四方桟)
径7.3cm×7.1cm×高さ5.2cm

■作品画像

金重素山作 「備前緋襷盃」
金重素山作 「備前緋襷盃」
金重素山作 「備前緋襷盃」
金重素山作 「備前緋襷盃」
金重素山作 「備前緋襷盃」
金重素山作 「備前緋襷盃」

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公開日時:2023-05-04

■作者(金重素山)について

金重素山先生(1909年〜1995年)は備前焼人間国宝の金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。

その後、京都大本教への奉仕活動に従事し、備前焼以外の技法も研究されました。

1964年には岡山市円山に登り窯を築窯し独立されました。

1966年に電気窯による緋襷焼成を完成させました。

1982年には伊部に工房を移し、牛神下窯を築窯されました。

1983年に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。

1995年に逝去されました。

主な受賞歴・・・三木記念賞、山陽新聞社文化賞、文化庁長官賞、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章


 

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