金重素山 作 「伊部徳利」(商品No. 7078) |
150,000 円(税込)
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天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の伊部徳利です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は晩年に伊部に帰郷した後に住んだ牛神下にて制作された作品で、
静かで落ち着いた景色とダイナミックな造形が一体となっています。
素山先生は1982年に故郷伊部の牛神下へと築窯移住し、
その頃より制作の軸足を茶陶中心に移されており、
徳利などの酒器類はほとんど作られていないそうです。
大変珍しい牛神下の徳利ではありますが、本作は一目で素山先生と分かる独特のリズムを持ち、
グイグイと力強く土を持ち上げる様子が目に浮かぶような大胆な轆轤目と、
スッと伸びた首に陶陽先生譲りの品の良い口造りが合わさって唯一無二の佇まいになっています。
ほんのりと赤みの混じった土味に、僅かに緑色掛かった胡麻が合わさり、
一見地味ではありますが使えば使うほどに色気を増していくでしょう。
底部はまるで竜巻の如く箆が渦を巻いて粘土を刈り取っており、
お酒を飲み干した際には晩年期に至り磨き上げられた素山先生の箆捌きを堪能できます。
口縁の内部に石はぜがございますが使用上問題はございません。
共箱(四方桟)
口縁3.4cm×胴径9.2cm×胴径9.2cm×高さ14.3cm 容量約410cc
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公開日時:2023-09-24